改訂版 暗号は解読された般若心経

本書は「暗号は解読された般若心経」の改訂版。

〜目次〜
第1節 暗号解読の準備
第2節 観自在菩薩による衆生救済宣言
第3節 色即是空と人間観
第4節 生命活動の場
第5節 暗号解読の要・「空」と「無」
第6節 仏教の再出発
第7節 般若波羅蜜多による悟りの完成
第8節 未来への長期戦略
第9節 衆生救済の行動指針


 前著より図解頁も増え、より判り易い解説となっている。また本文中にも数式や論理的説明が追加され、厳密な理解や論理に興味ある読者の要求に応える内容となっている。なお重要項目も改訂項目もあるので、前著と共に併読するとより理解が深まるようになっている。

 般若心経の編纂の時代は初期仏教から、空を中心思想とする大乗仏教が興るときに当たり、当時、空について様々な議論が為されたが、結局統一見解は得られず、初期仏教の「実体が無い空」がそのまま大乗仏教に引き継がれてしまい、大乗仏教は大きな矛盾を抱えることになってしまった。般若心経は、釈迦が直接説いたと言われる程の、釈迦の悟りにも匹敵する編纂者自身の悟りによって体得された「実体が有る空」を大乗仏教に於ける中心思想として位置づけ直し、大乗仏教の中心思想として耐え得る真実の空の姿を暗号化して、後代に残したものである。当時の状況では直接的には書けなかった内容を、これこそが仏陀の教えであるとして、後代の人に向かって、暗号として纏めて残したものである。

 暗号であるからには、いずれ解かれることを前提に書かれている。そしてそれが今、ここに解かれたのだと言える。般若心経は暗号であるが故に、決して情緒的には書かれて居らず、数学のように極めて論理的に緻密に書かれており、262文字に無駄な文字は一つも無く、まったく矛盾無く、見事な全体の整合性を保って読み解くことが出来た。解釈の要となる「空」は実体そのものの「超実体」であり、それが人間の精神性の本質と同一であるとしている。超実体の空は生命活 動を営む環境としての空相を用意し、そこは不生不滅として時間空間を超越し、不垢不淨として善悪を超越した絶対価値体系であり、不増不減として変化変容する諸行無常の存在の背後にあって、変化変容を超越した存在である。現象の世界は生と滅の「非実在の世界」であり、不生不滅の「実在の世界」とは明確に分離されている。これにより、完全に整合性のある般若心経の新しい解釈が可能となり、その詳細から、全体像に至るまでを明らかに出来た。そして般若心経はそれ故に、真実の空を説いていない小乗仏教を全否定することになったのである。さらに、その内容は現代物理学の世界観に見事に整合していて、それをも超えるものであり、さらに諸法空相で示される「宇宙モデル」に関しては現代物理学の研究者に明確なインスピレーションを与えるものである。そして更に般若心経は、これらの世界観を中心として、衆生救済のための明確な道を指し示し、その方法論も説いてい て、現代に明確なメッセージを送っている。

 この262文字は世界一内容の濃い文章である。
型番 001
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1,404円(内税)
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